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当時のカタログや雑誌広告を見るとコンパネ一体型の方が主流だったようで、様々なメーカーから個性豊かなコントロールボックスが多数掲載されています。
セパレートタイプのコントロールボックス、シグマ電子が製造販売した「AV5000」を入手しました。
シグマ電子のセパレートタイプには型番違いのAVシリーズが多数存在しており、「アーケードゲームが遊べる」という基本機能は守りつつ、JAMMA規格にあわせた3ボタン仕様のものから時代にあわせて6ボタンに対応したり、各種接続端子の変更などがありました。
今回「AV5000」を選んだ一番の理由は、コントローラの接続端子が家庭用ネオジオと同じ端子を使用しているからです。
端子が同じだけでなく、ボタン配置もコイン、スタートが逆転している以外のメインゲーム部分はレバーもボタンもそのままの配列で使うことができます。
さらにネオジオには無い6ボタン分の配線がコントローラ端子内に通電しているので、ネオジオ端子を使った6ボタンのアーケードコントローラやネオジオ用のコントローラコンバータを使用することができるのでPS3~4/XBox向けのUSB端子のアーケードコントローラを流用することも可能です。
「ネオジオCD専用コントローラー(ネオジオパッド)」を接続して「ドットリクン」を遊んでいる所です。
新しく手に入れた基板の動作確認など簡易的なプレイにはパッドはお手軽なのでこのスタイルで遊んでいます。
ZR CHINA製の「Dsub15 to USBコントローラコンバータ」を使えば市販されているほとんどのUSBコントローラを使用することができます。
ただし、「Dsub15 to USBコントローラコンバータ」のDsub端子が短く、そのままではAV5000のコントローラ端子につながらないので、いつもおなじみKVClab.さんで売っている「FC/NG等対応 D-Sub15ピン全結線ケーブル」を使い延長ケーブルを自作しました。
商品リンク:FC/NG等対応 D-Sub15ピン全結線ケーブル
FC/NG等対応 D-Sub15ピン全結線ケーブルから出ている配線と同じピン配列でDsub15ピンのオスに繋いだだけの簡易的なものですが配線を隠すDsub15カバーを取り付けると、まるでこの状態で「コントローラ延長ケーブル」として売ってるようになるからお手軽便利です。
コントローラ延長ケーブルと「Dsub15 to USBコントローラコンバータ」を使いPS4/Switch/Xbox/PC対応のUSB接続自作アケコン※を繋いでMVS「月華の剣士」を遊んでいるところです。
「Dsub15 to USBコントローラコンバータ」はボタンアサインを4パターン保存できるので、カプコン格闘ゲームの6ボタン配置、ネオジオ標準の4ボタン横並び配置(アケコンの緑色部分が左下から順にA~Dです)などを保存しています。
※自作アケコンに関しては後日別記事をアップ予定です。
映像出力には穴場開発事業団さんの「セガサターン用RGB21ピンケーブル シグマ」を使用しています。
名前の通りセガサターン用のRGB21ピンケーブルですが、セガサターン側のケーブル部分を取り外すとAV5000を含むシグマ電子のコントロールボックスで使えるRGBケーブルに変身します。
購入は公式サイトから直接お問い合わせ「ご注文、お問い合わせ」からに連絡してください。
セガサターン用RGB21ピンケーブル KIC,シグマは部品在庫が無くなり次第販売を終了します(12/4現在残り5本です)
との記載がありましたので、購入希望の方は急いだほうが良さそうです。
RGB21ピンからHDMIへの変換には今回は中華製「HD Video Converter」を使用しました。
こちらはSCART端子をHDMIに変換するものです。
SCART端子海外でメジャーな仕様で、形状自体は日本のRGB21ピンと全く同じですがピン配列が全く異なる為「RGB21 to Scart」ケーブルを介して接続しています。
海外のビデオコンバータ系アイテムはSCARTがメインなので一つ持っていると便利です。
先日掲載した「アップスキャンコンバータ[ODV-GBS-C]」にもSCART端子が付いているのでこちらももちろん使用可能です。
画面設定や色調整など細かく設定できるので、本格的に遊ぶ時はODV-GBS-Cを使用しています。
90年代のアーケードゲームを自宅で遊ぶ為のコントロールボックスでも、別用途で販売されている各種アイテムを使うことでブラウン管モニタや専用コントローラを必要とせずに、2022年現在簡単に手に入るUSBアケコンやHDMIモニタでアーケードゲームを遊ぶことができました!