これまでも数々の「っぽい」ラズベリーパイケースを発売してきたRETROFLAG(レトロフラッグ)社から新しいコンセプトのケース「GPi Case」のオーダーが北米Amazonから順次スタートとなりました。当初「5月下旬オーダー開始」と告知されていましたが、少し遅れて日本時間で6/5日の昼頃からオーダーがスタートしていました。
価格は$69.99、日本円で約7,800円位です。
※この他にAmazon.comの場合送料が800~2000円ほどかかります。
リンク:Amazon.comのGPi Case販売ページ(記事作成時点では完売中)
※8/26追記
日本のアマゾンにも入荷しました。
マーケットプレイスでの入荷ですが、アマゾンからの発送なのでプライムに対応しています。
価格は8/26現在9,800円でした。
定価+送料を考えると妥当~少し高い位の感覚ですが、海外通販に抵抗があるなら国内で購入も、特にプライム会員でしたら早ければ翌日に届くのはアリかなと思います。
ニューメキシコ州アルバカーキにあるショップTL Computerさんでも予約を受け付けています。
Facebookでコンタクトした所「国際郵便に対応するよ」「送料を計算して教えるからメッセージ送って」と返事を頂いたので「日本に送るなら送料いくらですか?」と質問を投げかけています。
まだ返事がきておりませんが、Amazonの次回入荷が待てない方はこの記事作成時にはまだ在庫ありましたので興味がある方はショップページからコンタクト取ってみてください。
Amazon.comの使い方についての詳細は海外通販などの情報が多数ネット上にありますので検索してみてください。
日本への発送も可能ですし日本のアカウントをそのまま使うことができます。
私の現在のステータスは北米Amazonで無事予約完了し、到着を待っている段階です。商品到着次第、Picade等と同様に報告しますね。
ゲームボーイをオマージュした形状で、2.8インチのIPS液晶を搭載して画面も実際使えるので、当たり前ですが「ゲームボーイ」風にラズベリーパイを運用することができます。
正面側のボタンはゲームボーイのABボタン2からABXYの4つに増え、裏側にはL/Rボタンもついているので、スーパーファミコンのコントローラと同じボタン数となります。
搭載するラズベリーパイはフリスクサイズの「Raspberry Pi ZERO」か、同シリーズでWi-Fi機能が搭載された「Raspberry Pi ZERO W」のみとなります。GPIOピンヘッダが最初から実装された「Raspberry Pi ZERO WH」は使えませんのでご注意ください。
GPi Caseへの組み込みはGPIOからアクセスしますが、付属の「ポゴピン(スプリングプローブ)」というはんだ付けの必要がないピンヘッダがついた基板をはめ込みだけで完了します。
1.電源スイッチ
2.DC電源インプット
(アダブタを使って電源供給ができます、充電機能はありません)
3.明るさ調整
4.ヘッドフォンジャック
5.スピーカー
6.音量
7.ファームウェアアップグレード用USBポート
8.Rボタン
9.Lボタン
10.安全シャットダウンスイッチ(機能オンオフできます)
11.電池ボックス(単3電池3本)
RETROFLAG社のケースはゲーム機オマージュの形態がどうしても目立ってしまい「ネタケース」と思われがちですが、リセットボタンや電源ボタンは実機同様に使うことができたり、海外ファミコン「Nintendo Entertainment System(通称NES)」風ラズベリーパイケース「NESPi Case PLUS」以降「Safe Shutdown(安全シャットダウン)」という実用的な機能が搭載されています。
「Safe Shutdown(安全シャットダウン)」をオンにした場合、本体の電源ボタンで電源をオフにした場合、名前の通り安全にシャットダウンするためのスクリプトが動作してから電源が切れるので、OSが入っているMicroSDカード書き込み中に電源を切ってデータが飛んでしまうということが(ほぼ)なくなります。
北米Amazonで予約が開始された同タイミングで、GPi Case組立マニュアル、GPi Case公式サイトのサポートページも公開され、本体液晶を使用するためのドライバーや、安全シャットダウンのスクリプトなどが公開されました。
合わせてよくある質問も公開されていたので、自分も届くまでの準備として読んでおこうと思ったのでざっくり意訳ですが記載します。
Q:組み立てられたGPi Caseがキーボードを使用できない場合のwifiの設定方法
Q: How to setup wifi if GPi Case assembled can’t use a keyboard?1. SDカードリーダーを使用して、WindowsシステムにmicroSDカードを挿入します。
2.microSDカードのルートディレクトリに新しいファイル “wpa_supplicant.conf”を追加します。
3.wpa_supplicant.confをメモ帳などで編集し、”wifi_id”にネットワーク名、 “wifi_password”にパスワードにします。
country=CN
ctrl_interface=DIR=/var/run/wpa_supplicantGROUP=netdev
update_config=1
network={
ssid="wifi_id"
psk="wifi_password"
key_mgmt=WPA-PSK
priority=1
}
4. 再起動すると次回起動時にWi-Fiに接続できます。
これを見た感じ、GPi Case組込前にRaspberry Pi単体で起動してWi-Fiなどの初期設定を行ってからGPi Caseに組み込んだほうが良さそうですね。
Q:もっと早く起動するにはどうすればいいですか?
※この項目はやりやすいように原文とけっこう変えてます。
Q: How to bootup faster?1. GPiケースの電源が入っていて、WiFiが接続されていることを確認してください。
2. TeraTermなどのターミナルソフトを準備します(TeraTermはWindows用です)
3. GPi CaseのIPアドレスを確認しGPi Caseに接続します。
4.retropieの場合デフォルトのIDは「pi」でパスワードは「raspberry」です。
5.sudo rasupi-configでコンフィグを起動します
「4 Localisation Options」の「I2 Change Timezone」を選び「None of the above」を「GMT+8」にして「Ok」を押して再起動すると起動時間が速くなります。
これはなんでこうなるのか、実際実物が届いたら試してみます。
Q:十字キーやボタンが反応しないのはなぜですか?
Q: Why No DPad and buttons work?
ラズベリーパイ組込時にUSBの短いケーブルの接続に問題があります。
再度短いUSBケーブルを組み立ててください。
Q:大きいノイズが鳴るのは何故ですか?
Q: Why big noise?
カートリッジのGPIOコネクタがうまく組み立てられていません。
もう一度確認して組み立ててください。
Q:画面の色が変なのはなぜですか。
Q: Why screen color looks strangly?
カートリッジのGPIOコネクタがうまく組み立てられていません。
もう一度確認して組み立ててください。