アーケード風筐体として外側も内部も組み立てが終わっても、ラズベリーパイの中身がカラだと何も動きません。
この辺り、ラズベリーパイでゲームを遊んでいる人には教習ビデオをスルーできる内容ですが、初めてラズパイを触る人にはWindowsやMacではなじみのない操作が多く、PC上級者でも「何のこっちゃ」と思う人が多いようです。
流れとしては大まかに下記の通りです。
- レトロゲームOS「retropie」の起動ディスクを作成(SDカードへ書き込み)
- ラズベリーパイを起動
- SSH有効化とWi-Fi設定
- 日本語フォントインストール
- ROMデータの転送
- PICADE Xドライバインストール
1〜5の作業はPICADEに限らずretropieを使う際に行う作業で、既に数多くの情報が各種サイトやブログに掲載されています。
「retropie 4.4 インストール」などで検索すると多くのとてもわかりやすい情報がありますので探してみてください。
6のPICADE XドライバインストールがPICADE独自部分になります。
多くの場合、インストール前段階でPICADEの液晶モニタにHDMI接続しても画面が映らない場合が多いです。(映る場合も有るようで、そのあたりはよくわかりませんorz)
3の作業でSSH接続が可能になっている状態で、端末側からインストール用のコマンドを入力します。
curl https://get.pimoroni.com/picadehat | bash
画面の指示に従ってドライバがインストールされるとPICADEのモニタ用の設定も自動的に書き込みされています。
それでも映らない場合、さらに追加で
/boot/config.txt
の内容を書き換えます。
エディタで上記config.txtを開き最後の行に
hdmi_force_hotplug=1
を追加します。
保存してrebootすると、画面が映るようになるはずです。
この段階でまだ表示されない場合、ケーブルの接続等を疑ってみると良いです。
実際ケーブルの不良や端子の刺し方などで映らなかったことがありました。
無事起動してretropieの画面が出たらAボタン長押しでボタン設定が始まります。
と、言ってもコンパネにAボタンが無いので「俺の中のAボタン」と思った箇所を押せばOKです。
自分は中キックをAボタンとして
YXL
BAR
と想定してスーパーファミコンのコントローラ想定の設定を標準にしました。
ここは特に決まっていないので使いやすい配列に設定しましょう。
とりあえずここまででキット製作は全て終了です。
あ、一つ前段階でコンパネのネジ止めしていなかったのでそれを行って本当に完成です。
ここから先は好きなゲームを遊んでもよし、カスタマイズしてもよしの自由な世界に突入です。
とりあえず簡単な所だとマーキー、画面外、コンパネのプリント部分を自作するカスタマイズとか、自分の場合は組み込み段階に変えましたがボタンやレバーを好みのメーカーの品に交換など、やれることは色々あります。
ゲームの入手方法も最近だと実ロムからのデジタル化が随分容易になってきていますので、アングラな方法を使わずに是非自分のコレクションをアーカイブ化して、健全な方法で遊びましょう。
HAOUN Classic 2 Magic Nintendo Classic Mini向けの周辺機器 Super Nintendoカートリッジのスロット用 SNESミニで動作
今一番気になっているのがコレ。
ニンテンドークラシックミニスーパーファミコンに繋いで、実カートリッジのゲームが遊べるようになる装置です。
以前「retrode2」というPCに繋ぐ類似ハードが海外で発売されていて、日本でもわりと入手しやすかったのですが、最近は全然手に入らないのでこちらを購入検討しています。